胸の内

最近、痛ましい事故が後を絶たない。今年だけで何人の方がクライミング中に尊い命を落とされたのだろうか。指を折るたびに悲しい気持ちになる。中には防げたかもしれない事故も含まれており、関係者の方の心中は如何ほどかと察するばかりである。
クライミングは岩を登るという遊びである。しかし、どれだけ登れる人でもそれだけではクライミングは成立しない。最も事故が多いのは下降時であり、アプローチで命を落とす事だってある。岩域に足を踏み入れたときから、私たちはその特有の危険を受け入れなければならないのである。
また、クライミングには多くの技術と言葉がある。それらはみな先人たちの尊い犠牲の下、培われてきたものばかりである。だが、今の私たちは、それらのものを著書やwebなどで簡単に手に入れることが出来る。もし、あなたがそれらの手間を惜しむなら、あなたにクライミングは向いていないかもしれない。厳しい言い方かもしれないが、あなたに技術が無ければ、あなただけでなくあなたの仲間まで大きな危険にさらすことになるかもしれないのである。
クライミングに安全は無い。多くの技術を駆使することによって出来るだけ危険を排除し、技術を磨くことによって受け入れられる危険の許容範囲を広げる。そうすることによってクライミングという遊びを成立させてきたのである。
この特有の危険に対して無知な人、感受性が鈍り始めている人は自らを戒めていただけると幸いである。
この投稿に際して、私自身のことを棚に上げているのは十分承知している。しかし、これにより防げる事故があるならという思いからここに記してみた。皆さんのクライミングの一助になればと思う。
[PR]
by WATER_LAND | 2005-11-11 08:51 | Climbing


<< スペシャライズド@99スタンプ... スペシャライズド@スタンプジャンパー >>